雨に降られて独り言

今井翼は可愛い。

終わった人 映画6/9公開

「定年って生前葬だな」
出世コースから外れそのまま定年を迎えた、見栄を捨てられない男の話。
散る桜 残る桜も 散る桜。
www.owattahito.jp
原作『終わった人』(内館 牧子):講談社文庫|講談社BOOK倶楽部

 

読書感想文? (当然のようにネタバレします)

正直キャストに翼がいなかったら読むことはなかった。私は読書家ではないからベストセラーなど関係ないのだ。
だけども読んでみたら宛てられたIT社長の役があまりにも簡単に翼で想定できたし、話自体が翼に繋がっているなとも思った。
散る桜 残る桜も 散る桜。
これは作中早い段階で主人公がテレビを見ながら口にする良寛の辞世の句で、以下のように妻に説明する。

この若い女子アナだってそうさ。今は最前線でタレント並みにやっていても、すぐに若い新人にとってかわられる。散る桜だ。 -第二章-

これね、私この読書感想文を書こうと読み返して気づいた文なの。
でもこの話はまさにこれが全てで、だから定年した人でもなく定年目前の人でもなくその前の盛りの人向けだと初回に思ったんだろうなって。
このキャスティングされて翼はこの話を読んで何を思ったかしらって考えたよ。絶対思うことあるよねって。
Jrを7年してデビュー目指してさ、実際にデビューして祝われて大きなホールでユニもソロもコンサートして、自分の内面に通じるフラメンコに出会ったり興味なかった芝居の面白さに気づき始めて尊敬する監督と仕事もしてね。
個人で見ると凄く良い道を歩んでるんだけど、一般からしたらテレビの帯番組なんか持ってないし凄くメジャーな人ではないよね。
外から見たらとてもこの句に当てはまるなと思う。

なんかちょいちょいあるのよね。
サラリーマンは自分の人生のカードを他人に握られているとか、オンリーワンよりナンバーワンとか。
それをどうにも重ねて考えてしまう。
芸能界はオンリーワンのほうが良いのではと思うけど、歌や踊りという同じことをしてる人が沢山いる中でならまずナンバーワンを目指さないとオンリーワンになりえないと思う。
カードに関してはサラリーマンよりも自分で握れてる・握らないといけない率は高いと思うけど良し悪しだなとか。

鈴木さん、とにかく後悔のないようにやることです。どうせ社会なんて、幾らでも替えがいるんですから。そう腹をくくって、なんでも面白がることだな。 -第三章-

これに関しては"社会"に属している限りは共通だろう。そして社会に属して無い人はほぼいない。

  • 「ああしゃらくさい。思い出と戦っても勝てねンだよッ」 -第十一章-
  • 思い出は時が経てば経つほど美化され、力を持つものだ。俺は勝てない相手と不毛な一人相撲を取っていたのではないか -第十一章-
  • 思い出と戦っても勝てないのだ。「勝負」とは「今」と戦うことだ。 -第十二章-
  • 人は『今やりたいことをやる』が正しいと身にしみた -第十二章-

このブログ見たらわかるけど私はずっと過去を掘り起こしてるのね。
掘り起こしてそれを繋げてどういう道を辿っているのかを見ている。そういうオタクだから。
それをした上で、やりたいことをしてほしいなと思っている。
昔は大変可愛いし過去の中に好きな時期というものが有るけど、今から翼に存在しているのは過去ではないからね。

どうしても切れない他人と人生を歩き続けることは、運そのものかもしれない。 -エピローグ-

これを初めて読んだ時私はすぐにユニのことを思い浮かべた。
13歳から一緒だった同じような道を歩んだ相方のことだ。
これからまた共に歩くことになるのか分岐するのかはわからないけど、翼が翼のことだけを考え後悔せずに生きてくれることを願う。

映画

監督と解釈違いでした。